世界の飛び出す絵本展
2007年 6月20日(水)→8月19日(日)
子供の本は、ブックデザインの先駆けとして、本の在り方や可能性を探ってきました。
特に飛び出す絵本は、造形や技術のすばらしさはもとより、年齢、性別に関係なく人を魅了する力をもっています。その魅力は本に組み込まれた仕掛け。平面の紙が本の中から飛び出し目の前に広がる様子は、まるで魔法のように読み手を本の世界にひきこみます。
飛び出す絵本は、仕掛けをもとに作られたからくり作品です。極めて早い時期に作られたインタラクティブアートと言えます。その仕掛けは「折り」「貼り」を中心とした無限の組み合わせでできているため、工夫によって様々な仕掛けを生み出すことができます。
仕掛け絵本を作るには、想像力が何よりも大切な道具になるのです。
三菱地所アルティアムでは、飛び出す絵本による「仕掛け」の世界を紹介します。
この展覧会では、現代の仕掛け絵本の親と言われるドイツのメッゲンドルファー(1847-1925)やニスター(1842-1909)による古典的な作品から、現在活躍中の飛び出す絵本の魔術師ロバート・サブダまで世界中の絵本約200点を取り上げ、作品の背景や仕組みの謎、デザインや作り方をとおして「仕掛け」世界の魅力をひもときます。
会場では、実際に絵本を手にとってお楽しみいただけます。懐かしい味わいやひとときの空想、からくりの仕掛けをどうぞごゆっくりご覧ください。
会期中には、イラストレーター・ワタナベケンイチさんによるワークショップも予定しています!
詳細は後ほどお知らせいたします。お楽しみに。