
今回はシュヴァンクマイエルの音の世界についてご紹介いたします。彼は映画の中で自然の音、いわゆる生活音を使い、音響に映像と同じだけの時間を費やすと言います。下記は、美術手帳のインタビューより彼の言葉を抜粋しました。(2005年11月号)
「生活音を実際に録音する際には、ひとつの音だけを録音するのではなく、周囲の全ての音を録音するようにしています。(中略)それを編集するとき、普段私たちが意識的に感知していない音をそこから取り出して、そのレベルを大きくして使う、ということを行っています。」
「例えば高さを変えることによって、新しい音の世界を探り出します。コラージュまたはアッサンブラージュのように、実際にあるものを使って空想的なものをつくるのです。まるで音のコラージュとでも言うのでしょうか。そうすることによって音の『魔術』を引き出すのです。」
シュヴァンクマイエルの映画を見て、普段自分がたてる音に敏感になりました。
本展では、造形と映像だけでなく、彼の音の世界もお楽しみいただければと思います。
(※写真は「オテサーネク」のDVD。食事の時の音がとても生々しいです。)