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会場の様子をいち早くお届けします!
『東松照明 時を削る』会期終了は今週末7月7日(日)までと迫ってまいりました!まだ観てないという方はお見逃しないようご来場ください。
6/30に開催した関連トークイベント『東松照明の見た「日本」』のレポートを前回に引き続きお届けします! 前回のレポートはコチラ 『東松照明 時を削る』 トークイベントレポート≪前半≫ 東松照明にとって重要なシリーズとして、前回レポートでお伝えした「家」の他に「基地」があります。今回は「基地」についてのお話しをレポートします。 ![]() ▲トークでも紹介されている『東松照明 写真集 camp OKINAWA』 (以下はトークイベント【話し手:倉石信乃氏】の内容を一部抜粋・編集したものです。) 1960年1月号から3月号まで『アサヒカメラ』で連載された「基地」シリーズ(後に「占領」、「チューインガムとチョコレート」と呼ばれる連作)についてお話しします。 当時「基地」は社会問題になっていて、タイムリーな連載でした。70年代に学生運動を取材する若手写真家たちが登場し、ブレたり粒子が粗い表現・手法を用い、自己矛盾や自分たちが描き出そうとする権力の象徴、社会体制の風景が格好のいいものとして描き出されました。 ところが東松照明の表現は他の写真家の取材のやり方とはかなり違うものでした。言葉は冒頭の「とつぜん 与えられた 奇妙な現実 それをぼくは<占領>と呼ぶ」だけで、レイアウトも尖ったものでした。白黒のコントラストを強くした表現になっています。この頃は情報量を削減して視覚的インパクトを強めたいという欲求の方が強かったのです。晩年になってから、情報量をなるべくたくさん盛り込む方がいいという考えに変わっていきました。今回の出展作も細部をきちんと出すようなプリントに変わっています。 そして基地周辺のさまざまな出来事を撮っていきました。そこでもうひとつの現実に出会いました。八重山諸島や宮古島などの離島の習俗・民俗に出会い、のめり込むことによって、彼は新しい認識を得ました。「沖縄のためにぼくができることは何か。沖縄のために沖縄に行く。」という発想です。それは国益のためでも自分のためでもないルポルタージュとしての被写体のための写真です。 沖縄返還の1972年、沖縄にいて、翌年宮古島で過ごしました。そこで「基地」がいっさい出てこない沖縄の写真の連載「太陽の鉛筆」を始めました。連載が始まった当初、『カメラ毎日』の伝説的な編集者山岸章二さんは「東京からやってきた芸術家でも評論家でもジャーナリストでもない ただのひとととしてのただの写真群 胸をひらいて、沖縄の自然と人間に対している東松氏自身の心を心として、作品の行方を見守っていただきたい」と可能性を見出しています。町での生活を淡々と撮っていくことで、沖縄が東松照明の作品になっていきました。写真家としてのキャリアを決定付ける代表作の写真集になっていくのです。 もっとも充実した活動を続けていた写真家の東松でしたが、沖縄返還に立ち会うという特別な経験を通じて、「アメリカから脱した沖縄という結論が、日本への復帰ではなく、ただちに脱日本である。」と、日本へ向かうベクトルが東南アジアへ向かいました。「東京へ帰ってから、改めて東南アジアへ出向くとなると、身構えるだろうが、沖縄からなら気軽に、南方要素をバネとして“地つづき”で行けそうに思える。」と東京に戻ってくる前に東南アジアを撮影し、沖縄と東南アジアを並列に組み合わせて混ぜて配した写真集を出します。 写真集の冒頭の地図を描きだす俯瞰の目線は、統治する軍事的な目線とも重なり、生臭い眼差しでもあります。アメリカニゼーションで、アメリカの影響下から脱することのない日本、古びた政治体制をいまだに保っている日本に対する反抗というあり方です。巧みな構想力を持って、ある政治的な状況にメッセージを送っています。戦争中の大東亜共栄圏における南方要素と部分的に重ねて、あえてそれを逆用しているとも言えます。 東松照明という写真家は“しかるべき時期にしかるべき内容の写真を発表していく”、“文脈に即して過去の作品を再編集することで新しいものとして展覧会で発表していく”という途方もない構想力を持った写真家と言えます。 「沖縄に行くことを日本へ戻る。東京に戻ることをアメリカに行く。」と言っていた東松照明は2012年に沖縄で亡くなりました。死に場所も自ら沖縄と定めた点でも見事な構成と言えるでしょう。 ![]() ▲その他にも作品集やポストカードを販売しています。 販売は展覧会期中ですので、お買い逃しないようご注意くださいね! ・・・・・information・・・・・ 『東松照明 時を削る』会期終了間近! ■日時: 開催中 →7月7日[日] OPEN 10:00-20:00 ■入場料: 一般400円、学生300円 高校生以下・アルティアムカード会員・イムズカード(三菱地所グループCARD)会員無料、再入場可 ≪Exhibition Line-up≫ Art Toys World からくりおもちゃの世界展 7月13日[土] - 8月25日[日] ※休館日:なし ※関連イベントの受付は終了しました。ありがとうございました。 Susan Cianciolo “Objects and Shapes”美しい物たち 8月30日[金] - 9月23日[月・祝] ※休館日:9月17日[火] ※展覧会の内容・日程は変更になる場合がございます。詳細は今後の案内物やWEBにてお知らせいたします。
by artium
| 2013-07-05 13:45
| 東松照明 時を削る
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全体 ▼ 2013年度――――――― 状況の配列 中村哲也展SPEED GIG ARABIA ART & DESIGN エキソニモの「猿へ」 鋤田正義展 スーザン・チャンチオロ からくりおもちゃ展 東松照明 時を削る 青森県立美術館展 PIECE OF PEACE -「レゴ® ▼ 2012年度――――――― ボレロ -lifemap- eatrip fukuoka minä perhonen 1995→ 月の家 ボルドー 塩田千春 他者である私 チェブラーシカ 森村泰昌―美術史への誘い 松尾高弘展 石田徹也展 蜷川実花・蜷川宏子 二人展 ▼ 2011年度 ――――――― 驚くべき学びの世界展 飯島奈美のしごと展 宮島達男「その人と思想」展 JALAPAGOS(ジャラパゴス)展 横山裕一展 パラモデルのトミカワールド展 ホンマタカシ IN OUR NATURE 下着アヴァンギャルド宣言 ▼ 2010年度 ――――――― GROOVISIONS FUK 志賀理江子 写真展 Goma'sチョコレートワールド WONDERWALL ノルシュテイン&ヤールブソワ 石本藤雄展-布と陶に咲く花 くまのがっこう 淺井裕介展 ショッピング 石田智子 露地 意図的な偶然 牛島光太郎 Paul Smith ▼ 2009年度 ――――――― 稲葉英樹展 Brand New Valentine 未来建築 ForRent!ForTalent!5 マイケル・リン展 リサとガスパール 本城直季 新作写真展 ARTIUM 20周年記念展 東信AMPG vol.25 ▼ 2008年度 ――――――― Mind in Sound 宮沢賢治の贈りもの Love Art 2009 二人のファーブル ForRent!ForTalent!4 清川あさみHAZY DREAM 2008日本ジュエリーアート展 梅佳代 写真展 谷尻誠展 レゴで作った世界遺産展 ▼2007年度 ――――――― ART・LOVE・JAZZ 第6回キラキラっとアート展 アンテ・ヴォジュノヴィック ForRent!ForTalent!3 森山大道写真展 シアタープロダクツ AQFF/アジアのクイア映画祭 世界の飛び出す絵本展 リートフェルト 佐藤卓展 ▼ 2006年度 ――――――― EDU-TOY 薔薇刑 第5回キラキラっとアート展 野村佐紀子 写真展 アヴァンギャルド ジャナイナ・チェッペ展 2006日本ジュエリーアート展 ForRent!ForTalent!2 ボックスアート展 村田朋泰展 シュバンクマイエル展 東信展 逆転の庭 ▼ 2005年度 ――――――― 福田里香 木甘橘系 タグ
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