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『青森県立美術館展 コレクションと空間、そのまま持ってきます』ギャラリートーク/レポートその⑤
『青森県立美術館展 コレクションと空間、そのまま持ってきます』開催中です!会期終了間近となってきました。5/26(日)までです。まだ観ていないという方はお見逃しなく!
(5/21は休館日ですので、お間違えないようお越しください。)
さて今回の青森県立美術館学芸員によるギャラリートークレポートその⑤は、、、お待たせしました<奈良美智、馬場のぼる>です!


(以下はギャラリートーク<トーカー:青森県立美術館学芸主幹/工藤健志さん>の内容を一部抜粋・編集したものです。)
■奈良美智
みなさんもうご存知だと思います。青森県立美術館の奈良美智のコレクションは1990年代半ばの作品が多いです。熊本市現代美術館の展覧会(『君や僕にちょっと似ている』※既に会期終了)は新作が中心ですが、奈良美智のキャラクターが固まってきた時期が1990年代半ばで、その頃の作品を多く所蔵しています。今の作風とはかなり違っています。そういったところを見比べていただいて表現やマチエールの違いを観ていただければ面白いと思います。エッチングの作品は彼の自画像のようです。立体作品も初期の作品です。ご自身でFRPの加工もされていて本人が仕上げて作っているということです。手業も感じていただけたらと思います。

■馬場のぼる
青森の岩手に近い三戸町出身の漫画家です。昔、NHKの連想ゲームに出ていて、ひげをはやして細身の飄々とした感じの方です。ご存知という方も多いかもしれません。もともとは漫画家で手塚治虫さんの大親友でもありました。その後、絵本を手がけるようになって、代表作は「11ぴきのねこ」という読み継がれているベストセラーの絵本です。実は「11ぴきのねこ」には原画が残っていなくて、展示はカレンダーの原画です。こういったものしか残っていないので大変貴重です。

■さいごに
こうやって観てみると青森出身の作家は他ではあり得ない、個性的で少し変った活動をしている方が非常に多いです。青森県立美術館では一部屋に一作家を展示していますが、本展では全作家が一部屋に入っています。全体をみるとそれぞれ表現は違ますが、共通するものがあるような気がします。棟方志功の30年後に成田亨が生まれ、その30年後に奈良美智が生まれています。戦後のビジュアルのアイコンは実は青森が作ってきたのではないか、そう言えるとも思いますし、青森的なドロドロした得体の知れない訳の分からなさというようなものも、こうして全作家をひとつの空間に入れるとみえてくるものもあるように思います。青森県立美術館は青森を考えるための施設でもあります。青森を存分に味わっていただけると思います。ぜひ東北に旅行される際は青森県立美術館に遊びにきていただけたらと思います。本当にいいところです。


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ニャゴ!ニャゴ!ニャゴ!ご来場お待ちしていま~す☆


・・・・・information・・・・・
『青森県立美術館展 コレクションと空間、そのまま持ってきます』
■日時: 開催中 → 2013年5月26日[日]
 OPEN 10:00-20:00      ※休館日は5/21[火]
■入場料: 一般400円、学生300円 高校生以下無料、再入場可


≪Exhibition Line-up≫
東松照明 時を削る
6月1日[土] - 7月7日[日] 
※休館日:6/18[火]
★トークイベント予約受付中!詳しくはコチラ

Art Toys World からくりおもちゃの世界展
7月13日[土] - 8月25日[日] 
※休館日:なし

※展覧会の内容・日程は変更になる場合がございます。詳細は今後の案内物やWEBにてお知らせいたします。
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by artium | 2013-05-17 16:34 | 青森県立美術館展


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