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Up Coming Exhibition
カナリア門 志賀理江子 写真展

会期:2011年2月19日(土)-3月11日(金)
オープニングレセプション:2月19日(土)18:00-20:00
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三菱地所アルティアムでは、気鋭の若手写真家・志賀理江子の個展を開催致します。

被写体を捉える独自のアプローチと不思議な異空間を思わせる構成写真で、新たな写真表現を切り開く志賀。ロンドンにて写真家としてのスタートを踏み、2008年に出版された写真集『Lilly』(アートビートパブリッシャーズ)と『CANARY』(赤々舎)の2冊で、写真界の芥川賞と称される第33回木村伊兵衛写真賞を受賞。以来、最も期待される写真家の一人として注目を集めています。

代表作『CANARY』は、仙台、オーストラリア、シンガポールで住民達に「自分の住む地域で感じる <明るい場所>と<暗い場所>はどこか?」という質問をアンケートを取って取材し、その答えの場所を実際に訪れ、思索に導かれて制作を行った作品シリーズです。

それぞれの場所の性質や歴史的背景を知り、そこに住む人たちと触れあうことで生まれた“イメージ”を自身の中で発酵させ、その“イメージ”に基づいて被写体を舞台セットの様に構成し、撮影した作品群は、現実の世界と志賀の“イメージ”が交ざりあった独自の世界へと、見る者を誘います。

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2009年には、『CANARY』で掴んだ“イメージ”をさらに確かなものにする為に、『CANARY』収載の全点を、作家自らが文章によって追求した作品集『カナリア門』(赤々舎)を出版。最新作にして、より深く『CANARY』の世界観を知る道標とも言える作品集です。

本展では、『CANARY』シリーズより約60点の写真を九州初公開いたします。
また、『カナリア門』で紡がれた文章を合わせて展示することで、作品の裏側にある志賀の思索の跡や、制作の過程を併せてご覧いただけるほか、初の試みとして、映像作品も発表する予定です。

08年の写真集『CANARY』出版から現在に至るまで、非現実の世界を切り取る新しい写真表現を追求し続ける志賀が、文章、映像などジャンルを超えて展開する本展へ、皆様ぜひ足をお運びください。

画像:(上から)
千愛子/Chiako「CANARY」(C)Lieko Shiga
私の夫/My Hasband「CANARY」(C)Lieko Shiga

by artium | 2011-01-06 20:29 | 志賀理江子 写真展


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