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会場の様子をいち早くお届けします!
FR5 ギャラリートーク<4>
次にご紹介するのは、グランプリを受賞した早川直己さんの作品です。
展示作品「ピタゴラス礼拝堂」は、数学者ピタゴラスが編み出した音律の関係式を音楽に置き換え、その音データをもとにフラクタル図形を生み出し、宇宙や星、森、水面など、私たちの住む世界をイメージした映像を展開させていくというもの。

その美しさに、時間や場所を忘れて見入ってしまったという来場者の声もよく聞きます。
でも、何度聞いても不思議です。
数式が、こんなにも美しい世界を表現した映像に換わるなんて。
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早川さんが「数学で美術をやろう」と決めたのは、高校の頃。
「数学は美しい」という先生の影響だったそうです。
数学を応用して美術作品にするため、大学は物理学科に進み、フラクタル図形に出会いました。
そして去年、オーケストラのバックに舞台美術として映像を流したことを機に、音楽理論を取り込むようになりました。

「数学に、自然科学、音楽という理論を加えることで、表現がより具体的に、強いものになっていきました」
と表現の経緯を語ってくれました。

「小さい頃から自然の持つ構造や色彩が大好きで、いつまでも見ていられる」という早川さん。
美しい数式を見つけ、映像に変換することで現れる有機的なフォルムとの出会いは、まるで子どもが虫を捕まえる時のような本能的な喜びがあるといいます。

「最初に、数学という自然を記述した抽象的な言語があり、そこから光が生まれ、星が生まれ、さらにこういう具体的な世界が広がっている…そういう世界観を表現しています。数学という、あまり人から好かれない素材を使っている分、見ているだけで気持ちいいという作品にしたいと思っています」

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映像の最後に、「私たちは音楽からできている宇宙を生きている」というメッセージが入ります。

「世界はあらゆるものが、美しい音楽でできているということを、感覚として伝えられるようにしたいと思います。
これは、ピタゴラスも同様のことを語ったといわれているのですが、世界の、宇宙の動き、星の動きはすべて、音楽の中にも見られるように、美しい比率によって成り立っていると。
実際には、まったくその通りでないかもしれない。でも、方向性としては、現代の科学でもそうなりつつあると思っています。
全てのものが美しい音楽でできていると思うと、嬉しいし、幸せな気分になります。それが見る人に伝わる表現にしたいと思います」


11月2日まで開催中の第1期では、その映像のみを、11月8日(日)~11月22日(日)まで開催される第2期では、会場全体を使って映像と音をお楽しみいただけます。
個展への期待が高まる中、最終日には審査員池内務氏とのトークも決定しました!
これは見逃せません!


まるで、この世の成り立ちを体感するような数学美術の世界。
皆様ぜひご来場下さい。

早川さんホームページ
http://www16.ocn.ne.jp/~fractas/chaosdenaoki/
by artium | 2009-10-26 15:02 | ForRent!ForTalent!5


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