会場の様子をいち早くお届けします!
カテゴリ:JALAPAGOS(ジャラパゴス)展( 8 )
JALAPAGOS(ジャラパゴス)展 作品解説【第5回】チームラボ(代表:猪子寿之)
好評開催中の「JALAPAGOS展」も今月27日(日)まで!会期残りわずかとなりました。まだご覧になっていない方は是非、足をお運びくださいませ。
さて、10/9(日)に開催された三潴末雄ギャラリートークのレポートをお届けします。
第5回はチームラボ(代表:猪子寿之)です。


(以下は三潴氏の作品解説から一部抜粋・編集したものです)
チームラボ(代表:猪子寿之)『生命は生命の力で生きている』
チームラボの代表 猪子寿之は現在32才で、東大を卒業して、東大の時の仲間たちと会社を作りました。チームラボはネット上で表現をする会社で、入りたがる若者が非常に多くて1人募集すると1,000人応募が来るという、いまや注目されているすごい会社です。工学部を出ていて、日本の文化が好きで古いものの文化の力で日本を変えたいと彼は考えています。そして、アニメーションで作品を作る時に、発見をしました。アニメで作品をつくると色をレイヤーで重ねていきます。止まっているときには平面に見えるけれども、アニメーションを動かすためには何枚も絵を重ねるわけです。そうすることで立体的になります。彼の仮説によると、今ではパースペクティブ遠近法でもなんでも知っているから日本画は平面的にしか見えないけれども、昔の人達には立体的に見えていたのではないかということです。理系の考えでどういう構造になっていたのか立方体を作って見せてくれました。
前に紹介した近藤聡乃さんのアニメは自分でドローイングを描いて作られています。チームラボのこの作品は一見するとコンピュータでやっているだろうと思われますが、実は彼らもドローイングを描いているんです。だからリアルなんです。墨のにじみをどうやって表現するかをソニーのシステム開発の人が見ましたが分からないということでした。普通の人は個人では作れません。企業力があり、たくさんのひとたちの力で作られています。スカイツリーの展望台に壁画を請け負っていますが、それも全部描いています。コンピュータでやるとストレートの線になると思いますが、人が描いているので味がある線になっています。リアリティーが高い作品です。本展に彼も喜んで出品してくれました。『生命は生命の力で生きている」という作品は、本人の指定で黒縁モニターで52インチでみせてほしいとこだわって展示されています。

「JALAPAGOS展」の会期も間近に迫り今週11/27(日)までです。
会期が長いからと油断していた方もお見逃しございませんよう!

併設ショップでは関連書籍等の販売をしております。売り切れの商品も続出しております。サイン入りの希少本もございます。ぜひ、お手にとってご覧下さい。

イムズでは11/21(月)、22(火)、23(水・祝)の3日間「IMS EARLY WINTER FAIR」を開催しております。一部商品が割引になります。この機会に、是非ご来場ください。

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(上の写真:ショップの様子です。クリスマスの店内もお楽しみください☆)
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by artium | 2011-11-21 18:32 | JALAPAGOS(ジャラパゴス)展
JALAPAGOS(ジャラパゴス)展 作品解説 【第4回】 池田学
好評開催中の「JALAPAGOS展」も今月27日(日)まで!会期残りわずかとなりました。まだご覧になっていない方は是非、足をお運びくださいませ。
さて、10/9(日)に開催された三潴末雄ギャラリートークのレポート。第4回は池田学さんです。


(以下は三潴氏の作品解説から一部抜粋・編集したものです)
池田学
彼は佐賀出身の作家です。彼の出た高校は芸術コースがあり、もはや彼の事は伝説的に語られています。アクリルのインクを使って描いています。彼はまったく下書きをしません。自分の頭の中のイメージをペンが先に表現していくような作家です。彼の絵は観る人を惹き付けて、我々が持っている絵を描くことについての常識を覆します。春夏秋冬が1枚の絵の中に入ったりしています。時間を無視すると普通は絵が成立しませんが、きちっと成立するような絵を描いています。毎日ちょっとずつ描くので修行僧みたいです。作家になるというのは忍耐力も必要です。今は文化庁のアーティストレジデンスでバンクーバーに住んでいます。彼はアウトドアライフが大好きなので素晴らしい自然の中で自分の世界を変えたいという気持ちで行ったのですが、大学の中にアトリエを借りて、アトリエと自宅を行ったり来たりで、ほとんど人と口も聞いていなくて東京にいるのと変わらないような生活になっています。

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今年の震災後、3.15くらいにニューヨークのジャパン・ソサエティというギャラリーで森美術館の前館長デヴィッド・エリオット氏がキュレーションをした『バイバイキティ』という展覧会が行なわれました。ずっと世界(欧米)では日本アートというと、「可愛い」作品の奈良美智、村上隆に代表されるスーパーフラットといわれる作品だと理解されていました。それに対してデヴィッド・エリオット氏はキャラクターものや「可愛い」ではない日本のアートがあるという展覧会を行ないました。そして、ニューヨークタイムズで池田学の作品がカラーで紹介されました。ニューヨークタイムズにweekend artsという別冊の特集があります。その中に3行批評が載ったらすごいと言われていて、3行載るためにニューヨークのアーティストは必死になって最高の個展をやろうとします。そこにカラーで載ったのです。また、その時アートインアメリカ(1913年創刊のアメリカの月刊美術雑誌)には、こう書かれました。”日本の現代アートというのは奈良美智や村上隆、あとは草間だと思っていた。次は誰がくるのかと思っていたが、間違っていた。彼らの世界とは違う多様な面白い表現が日本にはあるのだと知った。”
と。そこで我々の側で発信していなかったことに気づきました。村上隆はスーパーフラットというコンテキストを考え展覧会をやって欧米へ発信し面白いので、これが日本のアートだと思われました。でもようやく今、日本からまた違った多様なアートがあるのだということを発信するような時代になってきたのです。日本に対する見方も変わってくると思います。


☆ニューヨークタイムズ(3月18日、weekend arts 3面)に掲載された時の感想が書かれた池田さんのBlogはこちら>>「池田学 バンクーバー日記」の第8便


池田学さんの作品の前では長い時間立ち止まって観られるかたが多いようです。間近で観ないと分からない感動的なほどの緻密な線の重なりを是非、実際にご自分の目でご覧下さい。
また、併設ショップでは池田さんをはじめ本展参加作家の書籍を多数販売しております。希少本も少なくないので是非お手に取ってご覧下さい。
なお、この週末20日(日)まではイムズ最大10%ペイバックキャンペーン中です。
ご購入を迷っていた方にはチャンスかもしれません!
(ペイバック詳細につきましてはこちらを参照されて下さい。)


最初にもお伝えした通り、「JALAPAGOS展」の会期は11/27(日)までです。早いものであと1週間となりました。日本の現代アートに触れる貴重な機会をお見逃しなく。
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by artium | 2011-11-19 19:06 | JALAPAGOS(ジャラパゴス)展
JALAPAGOS(ジャラパゴス)展 作品解説 【第3回】
◆10/9(日)に開催された三潴末雄ギャラリートーク。
第3回のレポートは11/13(日)14:00からアーティストトーク&サイン会を行なう松蔭浩之氏です。三潴さんの作品解説でますます期待が高まります!


(以下は三潴氏のご挨拶から一部抜粋・編集したものです)
松蔭浩之は北九州の小倉の出身の作家でここアルティアムでも展覧会をやったことがあります。
『金原ひとみ#1』
これは『ART iT』(現代美術情報を紹介する雑誌、現在はウェブサイトに移行)の妄想オーダーモードという企画で津村耕佑がデザインした衣装を松蔭が選んだモデルで写真を撮るという連載をしていました。この作品でモデルとなっているのは芥川賞をとった金原ひとみという小説家です。見て分かる通りこの衣装には日本のキャラクターの象徴がすべて入っています。だから「可愛い」んですね。今回の展示では、その時に使った衣装を着せて写真を撮ったのですが、これは日本の可愛い文化の象徴ですよね。金原ひとみという小説家は若いけれども波乱万丈でいろんなことを悩み経験しています。ぱっと見た感じだと”ただ可愛いな”と取れますが、松蔭独特の世界があります。たとえば僕が見つけるのはモデルの腕の部分にあるリストカットの痕。あえてそれを分からないようにしながら撮っています。そういう写真家の目線、メッセージ性から単なる可愛い文化、可愛く生きているというだけではなく、日本の若者達が将来に感じている不安というようなところも読み取れたらいいのかなと思います。


f0023676_1725317.jpg11/13(日)14:00~
松蔭浩之

1965年福岡県生まれ。大阪芸術大学卒業。写真をはじめパフォーマンス、
グラフィックデザイン、空間デザイン、ライターなど活動は多岐に渡る。


金原ひとみ#1(c) MATSUKAGE Hiroyuki Courtesy Mizuma Art Gallery



アーティストトークでは松蔭さんによるスライドでの作品解説を行います。楽しいお話が聴けそうです。みなさん、是非ご参加下さい。
※トーク後にはサイン会も実施いたします!
併設のショップでは『ART iT』での連載に新たな解釈を加えてまとめた『ファンタジー・モード』(津村耕佑、写真:松蔭浩之)を販売しています。
本展出品の金原ひとみさんの他にも、モデルとなっているのは画家の松井冬子さんや女優の佐藤江梨子さんら様々な分野で活躍する女性たち。
彼女たちへのオーダーメードはどれもとても魅力的で必見です!是非お手にとってご覧下さいませ。
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by artium | 2011-11-10 12:46 | JALAPAGOS(ジャラパゴス)展
JALAPAGOS(ジャラパゴス)展 アーティストトーク&サイン会 近藤聡乃編
今回は作品解説はお休みして、10/23(日)に開催された近藤聡乃さんによるアーティストトーク&サイン会の様子をお届けします!
近藤聡乃さんのふんわりとした独特の雰囲気も伝わるといいのですが・・・

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(上の写真:展示映像作品『てんとう虫のおとむらい』の前での近藤聡乃さん)

(以下は近藤聡乃さんのアーティストトークから一部抜粋・編集したものです)
『電車かもしれない』
大学3年生のときに課題で作ったアニメーションとして一番初めの作品です。
私が通っていた多摩美術大学グラフィック学科3年生の授業で"自分の好きな音楽にアニメーションをつける"という課題が出ました。いまは解散してしまったのですが、昔からすごく好きな”たま”の知久さんの「電車かもしれない」という曲を使ってアニメーションを作りました。

『てんとう虫のおとむらい』
今回展示しているアニメーション『てんとう虫のおとむらい』は、大学2、3年生のときに描いた作品が原作です。1冊目の単行本「はこにわ虫」に収録されています。
この原作をもとに卒業制作で『てんとう虫のおとむらい』を作りました。ただこのアニメーションは制作を開始する前の絵コンテの段階で失敗があったようで、最後まで集中して作ることができずに未完成のまま卒業制作として提出して卒業してしまいました。そのことが気になっていて、作り直したのが今回展示しているバージョンの『てんとう虫のおとむらい』です。
絵柄からだいぶ違います。絵コンテの段階から作り替えていますので全然別の作品です。ただ音楽だけはそのまま使用しています。
この音楽ですが、大学の課題で『電車かもしれない』を仕上げた後に知り合いが”たま”の知久さんを紹介してくれて、ご本人に会う機会がありました。ものすごく嬉しくて緊張したんですけれど、もう一生会えないかもしれないと思って、卒業制作の音楽をお願いしてみたら、作って下さるということになって。夢のような作品です。
小さい頃からすごく虫が好きで虫取りをしていててんとう虫をたくさん捕まえて手のひらに乗せて、ある日、てんとう虫の足の節から出る黄色い汁を舐めてしまいました。それがすごく苦かったんです。とても忘れられない記憶になっていて、そういう色んな小さい時の思い出を集めて作った作品です。

『KiyaKiya』最新作!!
古い日本語の「胸がきやきやする」という言葉からとった言葉です。意味は懐かしいような不安なような、何かを思い出してしまいそうな、ちょうどデジャ・ヴュの後に感じるような気持ちを表現する言葉です。この言葉を知ったのは澁澤龍彦の『少女コレクション序説』という短編の中なんですが、この言葉を知った時にそういう感情を表現する言葉があるんだなあと記憶に残っていました。
イメージ400枚描いた後に絵コンテを描き始めました。アニメーションの設計図のようなもので細かく、この場面は何秒 このシーンは何枚と決めて計画的に作っていきます。これを描いたのは去年の4月ぐらいでその後はこの設計図に従って延々と描いていく作業でした。
音楽はミュージシャンのJohn Zornさんのアルバムの「The Last Supper」の中から使わせていただきました。もともとはオリジナルを作ってもらう予定でしたが、あまりにも画像と音楽が合っていたので、この曲をリミックスすることになりました。

(ここでダイジェスト版の上映。アニメーションの中では、少女が紙芝居を演じ続けています)
紙芝居は、お客さんに絵を見せて、読み手は手前の文章を読むんですけれど、この文章の前に描いてある絵というのは今見ている絵とは違うわけで、つまり紙の表と裏に時差があるんです。そういう少しの時差に興味を持っていて、そこに「胸がきやきやする」という言葉を知った時に2つを合わせると作品になるんじゃないかと思って考え始めた作品です。

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(上の写真:2011,10.23 近藤聡乃アーティストトーク会場風景)


近藤さんが会場の皆さんの質問に答えてくださいました。

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Q.私は”たま”がもともと好きで電車かもしれないを観て、近藤さんのことを知って、わたしも絵が好きだったのでそれから好きになったんですけれども、昔から近藤さんは”たま”が好きだったようなのですが、”たま”から影響を受けたことはありますか?

近藤さん)いつも何に影響を受けましたかと質問されると”たま”と答えるくらい”たま”には影響を受けていて歌詞も好きだったし知久さんは絵がうまい方なので知久さんの絵を模写したりしていました。全てにおいて影響を受けていると思います。

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Q.私も”たま”が好きなのですが、近藤さんの映像は歌詞とかなり離れたうえで、近藤さん独自のアニメーションを作っているという印象があります。作品作りをする際には、もともとの歌詞を拾っていくのではなくて、別のところから作るのでしょうか。

近藤さん)「電車かもしれない」は動きと歌詞はまったく関係はなくて、そのことについて知久さんは気になっているのかなと感じることはありました。私としては、夕方の帰り道のような気分をアニメーションにしていて、英語のタイトルも「The Evening Traveling」というタイトルです。意図的にやったことではなくて音楽を聞いているときの気分をちょっとづつイメージを膨らませてたくさんスケッチを描いてという風にアニメーションに置き換えていっています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Q.「電車かもしれない」「てんとう虫のおとむらい」「KiyaKiya」共通して女の子が出てくるのですが、全て同一人物ですか?

近藤さん)最初にあの女の子を描いたのが高校3年生のときで自分の始めて描いた漫画に登場するんですけど、主人公の女の子の憧れの女の子という設定で登場しています。自分にとっての憧れ、理想の姿の女の子なのかなと思っている存在です。同じ人を描いているつもりですが、たまに太ったり老けたりします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Q.男の子のイラストをあまりみたことがないのですが、男の子は描かないのですか?

近藤さん)意図的に描いていないわけではなくて、出てきません。というか1人しかでてきていない漫画なので、そのうち描くのかなー描かないのかなーという感じです。


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(上の写真:2011,10.23 近藤聡乃サイン会風景)


もりだくさんの内容でご紹介させていただいたのは、ほんの一部です。作品を前にしてのトークは本当に貴重なお話を聴ける機会です。
そんなチャンスが今週末にもあります!

f0023676_1725317.jpg11/13(日)14:00~
松蔭浩之

1965年福岡県生まれ。大阪芸術大学卒業。写真をはじめパフォーマンス、
グラフィックデザイン、空間デザイン、ライターなど活動は多岐に渡る。


金原ひとみ#1(c) MATSUKAGE Hiroyuki Courtesy Mizuma Art Gallery


皆様、ぜひご参加下さい!
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by artium | 2011-11-07 17:43 | JALAPAGOS(ジャラパゴス)展
JALAPAGOS(ジャラパゴス)展 作品解説 【第2回】
◆10/9(日)に開催された三潴末雄ギャラリートーク。
第2回のレポートは本展覧会のポスター、チラシのメインビジュアルにもなっている会田誠氏の作品解説です。会田氏と三潴氏はアーティストとギャラリストの関係を超えた旧知の仲。昔の面白いエピソードなども交えてお話いただきました。ほんの一部ですが、お楽しみ下さい。

(以下は三潴氏のご挨拶から一部抜粋・編集したものです)
『切腹女子高生』
本展覧会のメインです。今回の展覧会のポスター、チラシにこの『愛ちゃん盆栽』が選ばれました。
99年、会田誠がそれほど知られていないときにここアルティアムで地方では初の個展が行なわれました。そのときに『切腹女子高生』のポスターを作りました。ところが残念ながら、その当時NGになって、彼が描いた『あぜ道』(お下げ髪の少女の後ろ姿の作品)に変わりました。でも時代は変わって、今回は『愛ちゃん盆栽』がポスターとなったのです。時代が追いついたんです。
これまで会田君の作品は表には飾ってはいけないと言われていました。実は『切腹女子高生』は、過去の展覧会で飾ってはいけないとされたことがあるのです。結構、この作品は槍玉にあがります。女子高生の自殺騒ぎが話題になってナーバスになってしまったのです。そんなにナーバスになるような作品ではないと思うんですけれども。この中にはヨーロッパの作品のジャンヌダルクが旗を持っているところだとか剽窃とか影響とかあるんです。色んな要素があって、彼の中の代表作になるのではないかと言われている作品です。


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(上の写真:『切腹女子高生』の前で作品解説する三潴末雄氏)


『愛ちゃん盆栽』
加藤愛という年下のアーティストとコラボレーションした作品です。可愛い少女が盆栽になっています。盆栽というのは家庭の中でちょきちょきしながら育てるということですけれども、この作品では可愛い少女というものを我々やマスコミなどは消費しているということに対して社会的な批評が入っています。気持ち悪いと思うその感覚は正しい。しかしロリータとか、児童ポルノなどに目くじらをたてていますが、実際にそれを消費しているのが我々の文化です。セクシャルなことエログロナンセンスなこと、いろんなことが行なわれています。そういう社会的状況を踏まえて作品を作っているわけで、彼自身がエログロナンセンスということではなく、社会の暗部、恥部を彼は確信犯的に表現している作家なのです。

会田誠というのは本当にすごい作家だと思います。自分の立ち位置をよくわかっています。人がやらないようなこと、暗部や恥部をあえて表現に使い確信犯的に、ある時には露悪的に表現しています。自分のことを叱られ役だと言っています。いろんな作家がいます。心が安らぐものを描いて人々を癒す人もいれば、見たくもないものを描いて人々を怒らせる人もいます。そういう意味で会田君は決して大衆に迎合される作家ではありませんが、ようやく認められつつあり来年はようやく大きな美術館で個展をやる予定です。



ギャラリートークの時には未発表でしたが、数日後なんと森美術館での個展「会田誠展」〈2012年11月17日(土)~013年3月31日(日)開催予定〉の発表がありました!
美術館での初個展に向けて期待が高まる中、福岡にて会田作品を間近に観ることができる大変貴重な機会をお見逃しなく!!

※ショップで取り扱っている商品をご紹介します。
・「MONUMENT FOR NOTHING」(5,040円) ※サイン本です!
・「三十路」(1,680円)
・「カリコリせんとや生まれけん」(1,575円)
書店での取り扱いがなく、希少本として定価での購入が難しい書籍もあるようです。
その他にもポストカードやリングノート、会田作品が収録された展覧会画集もご用意しております。

ご来場お待ちしております!
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by artium | 2011-11-04 16:05 | JALAPAGOS(ジャラパゴス)展
JALAPAGOS(ジャラパゴス)展 作品解説 【第1回】
◆10/9(日)に開催された本展キュレーター三潴末雄氏によるギャラリートーク。
三潴さんは福岡滞在3日目、行きつけの定食屋もでき、福岡をとても気に入られたようでした。
そんな福岡のみなさんの前でお話しするのを楽しみにされており、前日のレセプションに続き、ギャラリートークも和やかな雰囲気で始まりました。
作品解説をしていただきましたので、何回かに分けてレポートしていきたいと思います!

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今回ご紹介するのは今週末(10/23・日 14:00~)アーティストトーク&サイン会を行なう
近藤聡乃さんです。

(以下は三潴氏のご挨拶から一部抜粋・編集したものです)
今回展示しているのは『てんとう虫のおとむらい』です。彼女は多摩美の学生の時にNHK BSのデジスタという番組に「電車かもしれない」という作品をつくって投稿しました。その作品が年間のデジスタ大賞を獲りました。その時には大ファンだった「たま」の音楽を勝手に使っていました。それが大賞を獲ってしまったので、「たま」の知久寿焼さんに手紙を書いて許してもらいました。そして彼女の作品を気に入った知久さんが、この作品『てんとう虫のおとむらい』の音楽を彼女の為に作ってくれたのです。アニメーションは5分38秒でいいリズムになっていますが、これはすべてドローイングで、紙に描いています。ドローイングでアニメーションというのは1秒間に15枚必要なので、1分間動かすためには900枚、5分間あるから同じものを使ったりもして、だいたい4,000枚くらいは描いています。大変時間がかかります。出来上がった作品を観ると「あーおもしろい」「可愛い」と単純に思いますが、作家はその裏で努力をしているんだということを知ってもらえると嬉しいです。


アーティストトークでは近藤さん自らが最新作『KiyaKiya』ダイジェスト版や制作映像を紹介しながらお話しします!ニューヨークを拠点に活動をしている近藤さんの制作秘話を聞ける貴重な機会となりますので、みなさん、是非ご参加下さい。

※トーク後にはサイン会も実施いたします!
最新アニメーション『KiyaKiya』のスケッチ原画を収録した作品集のほか展示作品の小冊子『てんとう虫のおとむらい』、再版されたばかりの『はこにわ虫』などもショップで取り扱っておりますので、どうぞお見逃し無く!
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by artium | 2011-10-21 17:00 | JALAPAGOS(ジャラパゴス)展
JALAPAGOS(ジャラパゴス)展スタート!&作家来場!トークイベントのお知らせ
10月8日(土)からスタートしました『JALAPAGOS(ジャラパゴス)展』
本展キュレーターのミヅマアートギャラリー ディレクター三潴末雄氏を囲んでのオープニングレセプション、ギャラリートークにはたくさんのお客様にご来場いただきました。三潴氏の興味深いお話に皆さん聴き入っておられました。急遽、チームラボの猪子寿之さんとイラストコミュニケーションサイトのピクシブの片桐孝憲さんも登場し、賑やかなレセプションとなりました。

(「」内は三潴氏のご挨拶から一部抜粋・編集したものです)
「皆さん、ご存知のようにガラパゴス現象という言葉があります。日本の産業界が非常に技術的にすばらしいものを作っているけれども、日本以外で世界仕様ができてしまって、日本の物が世界仕様に合わず孤立してしまうことをガラパゴス現象といってマイナスで捉え、特に携帯のことを言いますね。日本は携帯がずいぶん早く普及しましたが、それがなかなか世界で使えない。日本の携帯の中にも素晴らしいことはいっぱいあって、例えば皆さんが普通に使っている絵文字。これは江戸期に判じ文というのが既にあって使っていた。そういう文化が先端技術に採用されているんです。決して日本の携帯って酷いものではないと僕は思います。たまたま基準が世界で別に作られたからそれに合わなかったというだけの話。

一方、現代アート、コンテンポラリーアートは基本的にはマーケットもヒストリーもヨーロッパやアメリカを中心にして全部できている世界。そういう世界の考え方、哲学そういうものに乗らないと、世界に評価されないのが、コンテンポラリーアートの世界。だけど僕はちょっと待てよと、僕ら日本人は朝から晩まで日本語で喋って日本語で物を考えている。日本の文化の中にどっぷり浸かっていて、なんでグローバリゼーションといって欧米化しなければならないのかと思うのです。『だって俺たちちょっと違うじゃん!』。われわれの文化だって素晴らしいものがあるし、美的センスも物凄いものがある。こんなものを捨てて欧米の美的センスに準ずる必要はない。どうしても現代アートは欧米のコンテキストに準じていこうという気配があるが、建築の世界でヴァナキュラーという地域性を重要視するという考え方があり、アートにもそういう発想があっていいと思っています。やっぱり世界でヨーロッパやアメリカが中心であるけれども日本にもそれぞれ違う世界があるんじゃないか。僕らには僕らの独自の文化がある。

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90年くらいに、こんなに国際的になっているにも関わらず、日本人はドメスティックな美的センスなど、世界とは違うものを持っている。そういうものにシンクロした作家たちが出てきた。それが今回こういう形で紹介している作家たちです。ジャラパゴスと名付けましたけれども、日本の古い物の中の面白いもの、それは決して伝統をいまの世界に蘇らせるということではなく、そういう中の素晴らしい世界にインスパイヤーされて現代で表現するような作家たちを選んで展覧会をやっています。この中には、近藤聡乃とかチームラボのような映像作品がありますけれども、時代がどんどんどんどん変われば、絵筆がビデオに変わり、ビデオが更にコンピューターに変わり・・・というようにいろいろな表現の作家たちがでてきます。そういう中の面白い作家たちを揃えた展覧会になっています。」


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(上の写真:左からチームラボの猪子寿之さん、三潴末雄さん)


翌日行なわれたギャラリートークではひとつひとつの作品の解説をしていただきました。
その模様はまた後日お伝えします。


さて、追加で作家来場トークイベントが決定しました!

◆アーティストトーク&サイン会
各作家が会場内にて作品解説をいたします。
会場:三菱地所アルティアム
予約不要、参加無料(展覧会入場チケットが必要です)


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10/23(日)14:00~
近藤聡乃

1980年千葉県生まれ。多摩美術大学卒業。
少女をモチーフにした作品をアニメーショ ン、マンガ、絵画などで表現。


近藤聡乃/「てんとう虫のおとむらい」(c)KONDOH Akino, Courtesy the artist and Mizuma Art Gallery



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11/13(日)14:00~
松蔭浩之

1965年福岡県生まれ。大阪芸術大学卒業。写真をはじめパフォーマンス、
グラフィックデザイン、空間デザイン、ライターなど活動は多岐に渡る。


金原ひとみ#1(c) MATSUKAGE Hiroyuki Courtesy Mizuma Art Gallery



日によって見え方が変わったり、見るたびに新しい発見がある不思議な世界です。できれば毎日見て欲しいくらいです!皆さま色々な楽しみ方をしてください。
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by artium | 2011-10-14 14:58 | JALAPAGOS(ジャラパゴス)展
ジャラパゴス展 関連イベントのお知らせ
10月8日(土)からスタートする『JALAPAGOS(ジャラパゴス)展』の関連イベントのお知らせです。

10月8日(土)には、今回の展覧会の企画・キュレーションをおこなったミヅマアートギャラリー ディレクターの三潴末雄氏を囲んでのオープニングレセプション。翌9日(日)には、三潴氏に会場内にて作品解説をしていただくギャラリートークを開催いたします。

「日本の現代美術の魅力を世界に向けて発信する。日本人自身にもその魅力を再認識して欲しい」というメッセージを込めて企画され、東京、大阪、京都の3会場を回るジパング展。
東京、大阪での三潴氏のキュレータートークは、大変好評だったそうです。
作家のことを知り尽くした三潴氏から語られる、作家のエピソードを織り交ぜての作品解説は作品と作家への興味が深まるきっかけになるはずです!


★オープニングレセプション
 10月8日(土)18:30~20:00

 会場:三菱地所アルティアム
 <予約不要/入場無料※上記時間帯に限り>


★ギャラリートーク
 10月9日(日)14:00~(1時間程度)

 会場:三菱地所アルティアム
 <予約不要/参加無料※入場チケットご購入でご参加いただけます>
 




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撮影:武田陽介

三潴末雄(ミヅマアートギャラリー東京、北京 ディレクター)
東京生まれ。成城大学文芸学部卒業
1980年代からギャラリー活動を開始、1994年ミヅマアートギャラリーを青山に開廊。2000年からその活動の幅を海外に広げ、インターナショナルなアートフェアに積極的に参加。
日本、アジアの若手作家を中心にその育成、発掘、紹介をし続けている。また、アジアにおけるコンテンポラリーアートマーケットの更なる発展と拡大のため、2008年に北京にMizuma & One Galleryを開廊。
2009年市谷田町にミヅマアートギャラリーを移転、引き続き毒と批評精神溢れた作家を世界に紹介している。会田誠、山口晃、O JUNなどの作家を輩出している。

◆主な展覧会企画歴
2005- NY、ロンドン、香港、台北などで展覧会を多数企画
2008  Off the Rails、北京
2010  TOKYO DESIGNERS WEEK2010 TDW-ART「ジャラパゴス展」、東京
2011  「ジパング展」、東京、大阪、京都



日本の現代アートの最前線のお話しを福岡で聞くことができるという大変貴重な機会です。イベントへのご参加お待ちしております!
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by artium | 2011-09-26 15:15 | JALAPAGOS(ジャラパゴス)展