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カテゴリ:Paul Smith( 5 )
ポール・スミス氏が来福!トークイベントの様子をお届けします!【後編】
もう展覧会は終わってしまいましたが…
350人ものお客様にご来場いただいた、ポール・スミス氏によるトークイベントの様子をお届けします!
ポールさん自身「こんな伝統的な空間でのトークは初めて。とても楽しみにしています」と語っていた能楽堂でのトーク。
全てをご紹介することはできませんが、今日はその一場面を、皆様にご紹介したいと思います。
写真は、会場の様子。
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薄暗い会場に、ポールさんは小走りで登場しました。
「皆さん、お待たせしてしまってすみません。
私の方が、あちらの舞台袖で待ちながら緊張してしまいました」

お客様からのあたたかい拍手と笑いの中、トークイベントはスタートしました。

「まずは、私がどういういきさつでこの仕事を始めることになったか、そのストーリーをご紹介したいと思います。11歳から17歳くらいまで、私の生活の中心はスポーツでした。当時はそこまでファッションに興味を持ってはいなかったと思います。しかしある日、車とものすごい衝突事故を起こしてしまいました。私は自転車に乗っていまして…。どっちが勝ったと思います?」

自転車選手を夢見ていたポールさん。
その事故で3ヶ月間の入院生活を余儀なくされました。

「でも、退院とともに私の人生は変わりました。入院中に素晴らしい友人に出会えたのです」

アート関係の学生が集うイギリス風のパブでの、かけがえのない出会い。
そこでポールさんは、建築のこと、グラフィックデザインのこと、ファッションのこと…様々な話を聞き、刺激を受けたといいます。

「なんて素晴らしいんだろう、それを生活の糧にできたら本当にいいだろうなと思い、それが原点となって今の私があります」
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ファッションの仕事をするきっかけは、そのパブで出会った友人の一人が始めた小さなブティック。
ポールさんはそこで、3年間アシスタントとして務めました。

「それが私の最初の仕事でした。その後、わずかではありますが貯金を貯めて、私自身の小さな小さな店舗の開業にこぎつけました。本当に小さかったんです。このスクリーン(約3m×3m)くらいの広さしかありませんでした。そのお店には2人のスタッフがいました。私と、飼い犬のアフガンハウンドドッグです」

ポールさんのお店がオープンするのは、週に2日。
金曜日と土曜日だけでした。

「何か夢を抱いているときに、それをすぐに実現するというのは大変な困難を伴います。ですので、まず手始めに、2つの仕事を掛け持ちしてみるのもいいかもしれません。私は、金曜日、土曜日のみ、完璧な形で自分の夢を追求するためのお店としてそのブティックを機能させ、残りの月~木は、経験を積んで生活費を稼ぐための仕事をしました。
仕事をする上での要ですが、どんな職業であれ、その仕事だけが大切なのではなく、それに付随する様々なことも重要になってきます。ですので、月~木と他の仕事をすることで、より多くのことを学び、吸収することができました。

私が初めて自分のコレクションをお見せすることができるようになったのは、それから大分あと、7年後のことでした」

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ポールさんはまるで、これから何かを達成しようとする全ての人へエールを送るように、自分の仕事の仕方や哲学、デザインの裏側など、多彩なビジュアルを交え惜しみなくお話しして下さいました。

「ここ20年くらい、世界的に景気は悪化しています。人の欲や、過度に拡大しようとする気持ちが原因だと思います。世界は小さくなり、多くの人が世界を飛び回り、コミュニケーションも容易になりました。

私が一貫して貫いてきた哲学ですが、思考はグローバルな視点から、でも実際の活動ビジネスは地元密着型でということを重視してきました。どの国もそれぞれ全く異なる国ですし、それぞれ独特の個性を持っています。こちら福岡も、東京、大阪とは全く違います。そのことを重視しているから、今日こちらにお邪魔しました。
直接こうして福岡の人とコミュニケーションを取らせていただくことで、私自身の在り方、個性を皆様にも分かっていただけたらと思います」


たくさんのものが溢れているなかで、いかに他との違いを打ち出すか、個性をどうアピールするか、ご自身の店舗を例にとり説明されたほか、ありとあらゆるものからインスピレーションを得る柔軟な姿勢についても、時にジョークを交えながら、楽しく紹介して下さいました。

トークの後は、なんとポールさんが舞台から降り、お客様と写真撮影するサプライズも!
改めてポールさんのファンになった!という声もたくさんいただいた、貴重なトークイベントとなりました。
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by artium | 2010-04-25 15:00 | Paul Smith
ポール・スミス氏が来福!トークイベントの様子をお届けします!【前編】
いよいよ本日までとなった「ポール・スミス’Sコレクション展」。
会場には連日たくさんのお客様にご来場いただいています。

このブログでは、4月10日に開催したプレス向けギャラリートーク、能楽堂でのトークイベントの様子を【前編】【後編】に分けお届けします!

まずは、アルティアムで行ったプレス向けギャラリートークの様子から。
会場にはご覧の通り、海外メディアやテレビ、新聞、雑誌など、たくさんのプレス関係者にお集まりいただきました。
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トークは、様々なもので溢れたポールさんのオフィスを再現した空間からスタートしました。
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「私のロンドンのオフィスは、とてもたくさんのもので溢れています。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、私は洋服の作り方について、正式に学校で学んだわけではありません。このように色々なものを集めて、その中からピックアップして、こういうのどうかな、今度こういうものを作りたいなと考える、そういう仕事の仕方をしています」


「例えば…」と、ポールさんが手に取ったのは、ヴィンテージのスピードメーター。
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「私は車が大好きなので、こういうものもよく集めています。
ここからヒントを得て、ポール・スミスウォッチのデザインにも引用しました。
また、これらのスピードメーターをたくさん集めて写真に撮り、それを生地にプリントして、バッグを作ったりもしました」
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次に手に取ったのは、自転車選手のサイン入りユニフォーム。
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「サイクリストのジャージの、襟やジップの感じ、色などからも影響を受けました」
そして次に手に取ったのは、ユニオン・ジャックの柄がプリントされた小さな傘。
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「これはロンドンで偶然見つけたものなのですが、私はこれを写真に撮って生地にプリントして、ジャケットのライニング(裏地)にも使いました」

身の回りにあるありとあらゆるものからインスピレーションを受け、デザインに活かしているポールさん。
次に手に取ったボディボードには、たくさんの切手が貼られています。
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「私には、アメリカに住んでいる素晴らしいファンがいます。その人が男性か女性かも分からないのですが、15年くらい前から、毎年様々な贈りものを送ってきてくれるのです。その人は品物を梱包せず、直に切手を貼って送ってきます。
本当に、いろんなものです」


会場には、マネキンの上半身、巨大な蜂のフィギュア、ボートを漕ぐオール、ビニールの旗、E.T.のぬいぐるみ、ほか何に使うか分からないようなものまで、切手が貼られた奇妙なオブジェが多くあります。
ぜひ会場で探してみて下さい!その絶妙なセンスに、思わず笑ってしまいます。

そして最後に、若いクリエイターやアーティストに向けて、こんなメッセージをくれました。
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「こんなにもたくさんのものが溢れている中でなぜ自分の作品が選ばれているのか、その理由を良く考えると、自ずからよい作品ができると思います。そして、アシスタントの頃からコツコツと仕事をすることもとても大切です。
残念ながら今の若い人たちは、すぐに手に入れられる成功を夢見てしまいがちです。でもそうではなく、長い時間をかけて経験を積むということが大切だと思います」


ポールさん自身、長い下積みの時代を経て今があるといいます。
そのあたりのお話は、次回お送りする【後編】でご紹介します。
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by artium | 2010-04-18 12:09 | Paul Smith
ポール・スミス’Sコレクション ギャラリートーク
好評開催中の「ポール・スミス’Sコレクション」展。
トークイベントのチケットが早々に完売となるなど、ポール氏の人気の高さに改めて驚かされます。
今日は初日に開催したオープニングレセプション&ギャラリートークの様子をお届けします!

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まずは、この日のために心を込めてご用意したドリンク、フードでお出迎え。
ワインを片手にリラックスした雰囲気で、作品やトークをお楽しみいただけます。







それではいよいよ、本展キュレーター・北澤ひろみさんによるギャラリートークの始まりです!
順路にしたがって、まずはポール・スミス氏のオフィスにある倉庫をイメージした空間からご紹介します。(「」内は北澤さんのお話)
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「この展覧会は、倉庫をイメージした空間と、アート作品を展示したミュージアムのような空間、そして一番奥、ポールさんのオフィスを再現した空間の3つの空間で構成されています。
ポールさんは本当にいろんなコレクションをお持ちで、高名な作家だろうが若手だろうが分け隔てなく、しかもアート作品と同じくらい他の身の回りのものにも愛情を注いでいます。様々なものがオフィスの中にアートとしてあって、それらに囲まれた環境にいらっしゃったので、その雰囲気を皆さんにもお見せしたくて、このような展示構成にしました」

倉庫といっても、よく見ると貴重なアート作品やヴィンテージの洋服など、びっくりするようなものがあちらこちらに並んでいます。
写真の奥で光っているのは、倉庫の中で忘れ去られたような古いテレビ。
ここでは、ポール氏がアート作品について語ったインタビュー映像(24分)が流れています。

そして次の部屋は、鮮やかなグリーンの壁に囲まれたArt Wall。
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ここでは、ポール氏がコレクションしてきたアート作品を一堂に展示しています。

ご紹介したい作品はたくさんあるのですが…
ここでは次の写真の作品、コナー・ハリントン「Dictator and dancer,2007」をご紹介します。
この作品は、ポール氏本人が「まるで自分自身を見るような気がする」とおっしゃった作品です。
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「コナー・ハリントンは、まだ若い作家(1980年生まれ)です。
この作家とポールさんとの出会いはとても面白くて…。ポールさんが、ある日車の中からたまたまストリートで描いてる人を見つけて、すごくその人のセンスが良かったので、車を降りて声をかけたというのが出会いです。
この作品は、グラフィティのような手法を用いている現代のイメージと、まるでナポレオンのような古い軍服のイメージが絶妙にミックスされていますね。会場に展示しているバンクシーの作品などもそうですが、伝統と革新、歴史的なものに現代の要素を取り入れる点は、ポール氏の服作りのコンセプトとも通ずると思います。
本展のポスターは、この作品のイメージを基調にしたデザインになっているんですよ」

そして最後は、ポール氏が日頃一番長い時間過ごすのではないかと思われる、オフィスを再現した空間です。ご覧下さい、この物量!
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「私がポールさんのオフィスに行った時、ポスターや写真、小物など色々なものがいっぱい置いてあって、それが非常に面白かったので、ぜひそれをそのまま皆様にお見せしたいと、再現してみました。お気に入りのスヌーピーの電話や地球儀など、一昨日ロンドンのオフィスから届いたばかりのものたちです。」

この空間には、ポール氏本人がダンボールに描いたドローイングや、風景をミニチュアのように撮る写真家・本城直季さんが撮った、ポール氏のちょっと変ったポートレイトなども展示しています。

「ポールさんは、好きで集めたこれらのコレクションからすごく影響を受けています。これらのものからインプットした感覚は、一度彼の中を通り、なんらかの形で、彼のデザインする服へとアウトプットされているという、とても重要な意味をもつ作品群です」

その人の部屋に行くと、その人がどんな人なのか一目で分かるもの。
まさにポール氏の豊かなアイディアの源泉、その頭の中を覗き見るような展覧会です。
皆さまぜひ会場でお楽しみ下さい!

★ポール・スミス’コレクション展は4/18(日)まで! 
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by artium | 2010-04-04 19:20 | Paul Smith
ポール・スミス トークイベント 明日からチケット販売スタート!
f0023676_17582955.jpgポール・スミス氏が、自身の創作活動やインスピレーションの源について語るトークイベント“Inspiration and other stuff”の詳細がついに決定いたしました!!
チケットは明日(3/3)より販売スタート!
皆さまどうぞお見逃しなく!

トークイベント “Inspiration and other stuff”
日時:4/10(土)13:30~15:30(開場 13:00)
会場:大濠公園能楽堂(福岡市中央区大濠公園1-5)    
料金:1,000円(全席自由・展覧会チケット付き)

【チケットの購入方法】
3/3よりチケットぴあ、三菱地所アルティアムにて販売
・チケットぴあ(電話予約:0570-02-9999/Pコード:616-944)
・三菱地所アルティアム(店頭販売のみ)
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by artium | 2010-03-02 18:02 | Paul Smith
Up Coming Exhibition
Paul Smith's Collection ―inside of my head―
2010年3月20日(土)~4月18日(日)

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世界的に活躍するアーティストや新進作家の作品を蒐集してきたファッションデザイナー、ポール・スミス。本展では、彼の心に響いたアートコレクションのうち特に思い入れある作品群を中心に、本や自転車、ヴィンテージの服、家具、雑貨なども併せて展示し、ポール・スミスの日常が感じられる空間の中でアート作品をお楽しみいただけます。

“ただ好きなものを集めただけ”と語るポール・スミスのコレクションは、それぞれにストーリーがあり、彼の広い視野や興味、また、彼をとりまく様々な人の姿を感じることができます。

ぜひ会場で、貴重なアートコレクションを楽しむとともに、ポール・スミスのアイディアの源泉ともいえる様々なコレクションをご覧下さい。

★オープニングレセプション
日時:3月20日(土)18:30~20:00
会場:三菱地所アルティアム

★ポール・スミス トークイベント
日時:4月10日(土)14:00~16:00(仮)
会場:大濠公園能楽堂
※詳細はおってご紹介いたします
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by artium | 2010-02-15 14:27 | Paul Smith