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JALAPAGOS(ジャラパゴス)展 作品解説 【第4回】 池田学
好評開催中の「JALAPAGOS展」も今月27日(日)まで!会期残りわずかとなりました。まだご覧になっていない方は是非、足をお運びくださいませ。
さて、10/9(日)に開催された三潴末雄ギャラリートークのレポート。第4回は池田学さんです。


(以下は三潴氏の作品解説から一部抜粋・編集したものです)
池田学
彼は佐賀出身の作家です。彼の出た高校は芸術コースがあり、もはや彼の事は伝説的に語られています。アクリルのインクを使って描いています。彼はまったく下書きをしません。自分の頭の中のイメージをペンが先に表現していくような作家です。彼の絵は観る人を惹き付けて、我々が持っている絵を描くことについての常識を覆します。春夏秋冬が1枚の絵の中に入ったりしています。時間を無視すると普通は絵が成立しませんが、きちっと成立するような絵を描いています。毎日ちょっとずつ描くので修行僧みたいです。作家になるというのは忍耐力も必要です。今は文化庁のアーティストレジデンスでバンクーバーに住んでいます。彼はアウトドアライフが大好きなので素晴らしい自然の中で自分の世界を変えたいという気持ちで行ったのですが、大学の中にアトリエを借りて、アトリエと自宅を行ったり来たりで、ほとんど人と口も聞いていなくて東京にいるのと変わらないような生活になっています。

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今年の震災後、3.15くらいにニューヨークのジャパン・ソサエティというギャラリーで森美術館の前館長デヴィッド・エリオット氏がキュレーションをした『バイバイキティ』という展覧会が行なわれました。ずっと世界(欧米)では日本アートというと、「可愛い」作品の奈良美智、村上隆に代表されるスーパーフラットといわれる作品だと理解されていました。それに対してデヴィッド・エリオット氏はキャラクターものや「可愛い」ではない日本のアートがあるという展覧会を行ないました。そして、ニューヨークタイムズで池田学の作品がカラーで紹介されました。ニューヨークタイムズにweekend artsという別冊の特集があります。その中に3行批評が載ったらすごいと言われていて、3行載るためにニューヨークのアーティストは必死になって最高の個展をやろうとします。そこにカラーで載ったのです。また、その時アートインアメリカ(1913年創刊のアメリカの月刊美術雑誌)には、こう書かれました。”日本の現代アートというのは奈良美智や村上隆、あとは草間だと思っていた。次は誰がくるのかと思っていたが、間違っていた。彼らの世界とは違う多様な面白い表現が日本にはあるのだと知った。”
と。そこで我々の側で発信していなかったことに気づきました。村上隆はスーパーフラットというコンテキストを考え展覧会をやって欧米へ発信し面白いので、これが日本のアートだと思われました。でもようやく今、日本からまた違った多様なアートがあるのだということを発信するような時代になってきたのです。日本に対する見方も変わってくると思います。


☆ニューヨークタイムズ(3月18日、weekend arts 3面)に掲載された時の感想が書かれた池田さんのBlogはこちら>>「池田学 バンクーバー日記」の第8便


池田学さんの作品の前では長い時間立ち止まって観られるかたが多いようです。間近で観ないと分からない感動的なほどの緻密な線の重なりを是非、実際にご自分の目でご覧下さい。
また、併設ショップでは池田さんをはじめ本展参加作家の書籍を多数販売しております。希少本も少なくないので是非お手に取ってご覧下さい。
なお、この週末20日(日)まではイムズ最大10%ペイバックキャンペーン中です。
ご購入を迷っていた方にはチャンスかもしれません!
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最初にもお伝えした通り、「JALAPAGOS展」の会期は11/27(日)までです。早いものであと1週間となりました。日本の現代アートに触れる貴重な機会をお見逃しなく。
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by artium | 2011-11-19 19:06 | JALAPAGOS(ジャラパゴス)展


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