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JALAPAGOS(ジャラパゴス)展 作品解説 【第3回】
◆10/9(日)に開催された三潴末雄ギャラリートーク。
第3回のレポートは11/13(日)14:00からアーティストトーク&サイン会を行なう松蔭浩之氏です。三潴さんの作品解説でますます期待が高まります!


(以下は三潴氏のご挨拶から一部抜粋・編集したものです)
松蔭浩之は北九州の小倉の出身の作家でここアルティアムでも展覧会をやったことがあります。
『金原ひとみ#1』
これは『ART iT』(現代美術情報を紹介する雑誌、現在はウェブサイトに移行)の妄想オーダーモードという企画で津村耕佑がデザインした衣装を松蔭が選んだモデルで写真を撮るという連載をしていました。この作品でモデルとなっているのは芥川賞をとった金原ひとみという小説家です。見て分かる通りこの衣装には日本のキャラクターの象徴がすべて入っています。だから「可愛い」んですね。今回の展示では、その時に使った衣装を着せて写真を撮ったのですが、これは日本の可愛い文化の象徴ですよね。金原ひとみという小説家は若いけれども波乱万丈でいろんなことを悩み経験しています。ぱっと見た感じだと”ただ可愛いな”と取れますが、松蔭独特の世界があります。たとえば僕が見つけるのはモデルの腕の部分にあるリストカットの痕。あえてそれを分からないようにしながら撮っています。そういう写真家の目線、メッセージ性から単なる可愛い文化、可愛く生きているというだけではなく、日本の若者達が将来に感じている不安というようなところも読み取れたらいいのかなと思います。


JALAPAGOS(ジャラパゴス)展 作品解説 【第3回】_f0023676_1725317.jpg11/13(日)14:00~
松蔭浩之

1965年福岡県生まれ。大阪芸術大学卒業。写真をはじめパフォーマンス、
グラフィックデザイン、空間デザイン、ライターなど活動は多岐に渡る。


金原ひとみ#1(c) MATSUKAGE Hiroyuki Courtesy Mizuma Art Gallery



アーティストトークでは松蔭さんによるスライドでの作品解説を行います。楽しいお話が聴けそうです。みなさん、是非ご参加下さい。
※トーク後にはサイン会も実施いたします!
併設のショップでは『ART iT』での連載に新たな解釈を加えてまとめた『ファンタジー・モード』(津村耕佑、写真:松蔭浩之)を販売しています。
本展出品の金原ひとみさんの他にも、モデルとなっているのは画家の松井冬子さんや女優の佐藤江梨子さんら様々な分野で活躍する女性たち。
彼女たちへのオーダーメードはどれもとても魅力的で必見です!是非お手にとってご覧下さいませ。
by artium | 2011-11-10 12:46 | JALAPAGOS(ジャラパゴス)展


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