今日は、1月6日までイムズプラザに展示していた「浮庵」の様子をお届けします。
短い期間でしたが、たくさんの方にお楽しみいただき、大きな反響がありました。
大好評だった新年茶会の様子はまた次回のお楽しみにして…
今日は、茶室・浮庵のできるまでを、特別にご紹介したいと思います!
最初の写真は、設営を終えたばかりの浮庵の様子です。
「畳だけ現地で用意すれば、どこにでも持ち運べる茶室」。設計した隈氏は語ります。
「『浮庵』の中で現出させたかったのは、『浮いた身体』という意識の状態。『浮庵』は、天女の羽衣のように、どこへでも風にのって漂っていくことのできる究極の仮設住宅と言えるでしょう」
浮庵には、壁も柱もありません。
本当に風にのって漂っていけそうな、でも中にいると安心する、不思議な空間です。
次の写真は、天井となる巨大なバルーンにヘリウムガスをつめているところです。
宙に浮いたバルーンに、「スーパーオーガンザ」と呼ばれる世界で最も軽い、透明感のある布をかぶせます。バルーンの浮力と布の重みがつりあうことで、浮庵は誕生します。
来場されたお客様からは、
「まるで水の中にいるみたいでした」
「不思議と安心します。昔の蚊帳みたい…」
「この中にいると、デパートの中にいるとは思えないくらい落ち着きますね。
私ここで暮らせそうです。」
「くらげ!!」
「天蓋のついたベッドみたい…!」
など、様々な感想をいただきました。
中には、茶室の中でごろんと横になるお客様も…。
ここがたくさんの人が行き交う天神の真中なんて、信じられないような気持ちになります。
たった1枚の布で仕切られた空間なのに…本当に不思議な体験でした。